バンド

doaの2ndアルバム「CANDLE」を聴いていると、ところどころでビーチ・ボーイズとか、CSNY(Crosby, Stills, Nash & Young)とかのウェスト・コースト・サウンドを彷彿させる音やコーラスが出てきて、ちょっと懐かしい(笑)。

一般に2ndアルバムというのは、自分(たち)のやりたい音楽が明確になって、傑作が多いような気がするんだけど、このdoaの2ndアルバムもとても充実した良いアルバムになっていると思う。中でも私が気に入っているのは「I wanna know your soul」。メロディがとても美しく、素直な感じがする。

ラストの「ハレ」も良いね。この曲からはメンバーたちの、「グループとして」音楽をやっている楽しさ、幸福感が伝わってくる。こういうサウンド(というか、雰囲気や表情といったものまで含んだ「音」)って、好きなんだなあ・・・。

で、ZARDにもこういうサウンドをやってくれないかなあとつい思ってしまった。でも、doaのウェスト・コースト・テイストのコーラス・ロックというサウンド・コンセプトは、たぶん、ほぼ対等のメンバーによるバンドならではなんだろうね。坂井泉水という傑出したアーティスト(個人)が主役のZARDdoa(グループ)とでは、指向する音楽性(コンセプト)が異なるのは当然で、無理な相談だということはわかってはいるんだけど(笑)。

でも、ZARDのライブ、とくに「Today is another day」ではそれに近いものがあったように思う。「グループとして」ではないけれど、サポメンたちと皆で(ファンも含めて)音楽をする楽しさ、そうしたライブの醍醐味を、坂井さんもきっと感じていたに違いない。

15周年を迎える来年は是非またライブをやって欲しいと願っているが、今度は少人数のバンド・スタイルてのも面白いんではないかな、なんて思ったりしている。