希望

病気や失業、老いなどに苦しんでいる人は多いと思いますが、心が挫けそうになる時、指針になる言葉があります。「希望」。


偉そうに言いましたが、これは私ではなくフランクルの言葉で、坂井泉水さんも読んでおられたフランクルの不朽の名著、「夜と霧」の最も重要なメッセージです。「夜と霧」とフランクルについては以前日記に書いたことがあるので、ご参照ください。

http://d.hatena.ne.jp/moon2/20100815


「希望」が挫けそうになる時になぜ指針になるのか、そんな言葉はお題目だと考える人もいるでしょう。
違うのです。最近「希望」の背景にある考え方を知りましたので、少しご紹介してみたいと思います。


「誰か、あるいは何かがあなたを待っている」ということ、それが「希望」の源だ、と。


「私を待っている人達が居る。」あるいは「何か(私でなければ実現できないこと、自分がやりたかったこと)が私を待っている。」。そしてそれを心に常に持つこと。それなら挫けそうになっている人の多くに当てはまるのではないでしょうか。また、特に挫けそうになっていなくても、希望は励ましになるでしょう。


そう言えば、「誰かが待ってる」というZARDの歌がありましたね。その歌とはおそらく無関係ですが、(闘病中もそうでない時も)坂井さんもファン(人)が待っている、またスタッフの期待(何か)に応えなければという使命感が、ライブや創作への情熱の原動力になっていたような気がします。