最近のシングル(その3)
坂井さんはこう言っている*1。
「だからいつも頭の中で“私らしさ、ZARDらしさって何?”と自問自答していないとすぐ脱線しちゃう……。なぜZARDらしさにこだわるのか? ……やっぱりそれを怠ると、存在価値がない様な気がして……。」
Music Freak Magazine, Apr. 2003, vol.101
♪人生はいつだってオーディション*2である。アイデンティティを保ちつつ、変わりつづけようと意思すること。繰り返しになるけれど、これは容易なことではない。ビートルズがそうだったように、偉大なアーティストのひとつの徴(しるし)なのだ。
変えてはならないものを守りつつ、変えなければならないものと訣別すること。その試行錯誤はこれからも続くだろうが、絶対に変わって欲しくないものがある。それはロック・スピリットだ。
23日の武道館でいよいよファイナルを迎えるライブ・ツアー。坂井さんにとって、デビュー以来最大のチャレンジだったのではないかと思う。きっとこの体験は坂井さんに新たなパワーを強烈にチャージしてくれたに違いない。そのインスパイアされたパワーで、ZARDはどのような新しい時を刻んで行くのだろうか。