最近のシングル(その3)

坂井さんはこう言っている*1
「だからいつも頭の中で“私らしさ、ZARDらしさって何?”と自問自答していないとすぐ脱線しちゃう……。なぜZARDらしさにこだわるのか? ……やっぱりそれを怠ると、存在価値がない様な気がして……。」
Music Freak Magazine, Apr. 2003, vol.101

http://www.mfmagazine.com/Neo_top_page2/other_contents/backnumber/previous_year/2003/03_04/0304_tokushu1.html

♪人生はいつだってオーディション*2である。アイデンティティを保ちつつ、変わりつづけようと意思すること。繰り返しになるけれど、これは容易なことではない。ビートルズがそうだったように、偉大なアーティストのひとつの徴(しるし)なのだ。

変えてはならないものを守りつつ、変えなければならないものと訣別すること。その試行錯誤はこれからも続くだろうが、絶対に変わって欲しくないものがある。それはロック・スピリットだ。

23日の武道館でいよいよファイナルを迎えるライブ・ツアー。坂井さんにとって、デビュー以来最大のチャレンジだったのではないかと思う。きっとこの体験は坂井さんに新たなパワーを強烈にチャージしてくれたに違いない。そのインスパイアされたパワーで、ZARDはどのような新しい時を刻んで行くのだろうか。

*1:「明日を夢見て」(2003.4.9発売)が出る時のMFMだから去年の3月頃だろう。

*2:「この涙星になれ」