新聞というメディア

写真集「Le Portofolio」、私は発売日の前日に本屋で予約したのだが、その時点で既に予約が一杯だった。私のところに来たのは出版社が増刷したものだったわけだ。


たぶん、出版社は10周年の「decimo」のときの冊数をベースにして予測を立てたのだろう。「decimo」を買ったのは、主にコアなファンだったと思うけど、今回それでは全然足りなかったということだとすれば、「Le Portofolio」は幅広くライトなファンにも買われているということになる。ただ、写真集まで買うというファンを「ライト」と呼んで良いのだろうか?ボクシングみたいにヘビーとライトの間にミドル級をつくらなけりゃいけないかも(笑)。


それはともかくとして、ZARDには富士山の裾野のようにミドルあるいはライトなファンが大量に存在していることは間違いない。今回のCD、DVD、それに写真集はいわゆるフツーの「流行歌手」(何だか昔風の言い方だな(笑))の売れ方とは全く違うこともその現れだ。だから、そうした層に訴求できれば、もっとCDが売れるということではないか?


今回のプロモーションでは新聞広告の威力を思い知らされた。音楽雑誌も読まないし、CDTVも見ない、ふだんCDショップにも行かない、音楽への関心も薄れかけていた、そしてひょっとするとZARDという存在すら忘れかけていたライト層へのアピールという点で新聞というメディアは非常に効果的だった。だから、富士の裾野的なファン層を持つZARDの場合、新聞広告はもっと見直されるべきだというのが今回の教訓だったのかも知れない。


ただ、新聞というメディアはベラボーにコストがかかる。http://d.hatena.ne.jp/moon2/20061011
別に全段広告じゃなくても良いと思うが、新聞では肝心の音が出ないし、テレビとうまく組み合わせてやって欲しいと思う。