ZARD FOREVER!

ZARD追悼ライブ2日目の今日、フェスティバルホールへ行った。


(私はこの「日記」を基本的には自分のための記録であると思っている。自分の思ったことや印象を中心に書くけれども、事実についても触れざるを得ない。ネタばれも当然含まれるから、それを好まない人は読まないことをお勧めする。)


行く前、2004年のライブを「再現」するというWEZARDのアナウンスから、いったいどんなライブになるのかと思っていた。行ってみると、「再現」というコンセプトでは全くない。むしろ音楽に関しては、例えば坂井泉水さんの作曲作品が2曲(眠り、素直に言えなくて)入っていたりする選曲から、私にはZARD音楽の多様性、幅広さを知ってほしいという思いを強く感じさせる内容だった。


終わったとき感じたのは、「あぁ、とっても良いライブだったな。」ということと同時に、「非常に不思議なライブだった。」ということだった。


私にとって、この追悼ライブは「楽しい」というものではなかった。むしろ、「悲しみ」の感情の方が強かった。では良くなかったかというと、とんでもない。非常に良かったのだ。「良いもの=楽しいもの」という「常識」が、ここではひっくり返っている。


坂井泉水さんはライブの主人公としてそこに居られる。それは徹底していた。しかし、時折、坂井さんがここに居ないという「現実」が私の脳内にフラッシュバックしてきてしまう。すると、ライブの主人公としてそこに居られる坂井さんが、一瞬に反転して、幻になってしまう・・・。それは否応なしに悲しいことで、何度かハンカチのお世話になるしかなかった。そういう現実と幻の間をひっきりなしに行ったり来たりするのは、私にはかなり不思議な体験だった。


「良いな」と思ったのは、まず、映像の中で歌う坂井さんとサポメンの生演奏のコラボレーションの見事さ。とくにスゴイと思ったのは「こんなにそばに居るのに」。元々激しい曲だけど、「へー、こんなになっちゃうんだ。」と思うほど、更に激しいギンギンのハードロック・バージョンになっていた。


もうひとつ例を挙げれば、ある曲を境に会場の雰囲気が一変して「元気」になったこと。たぶん、聴いていたファンたちも、それまでは私と同様に、時折襲ってくる「悲しい現実」と闘っていたのだろうと思うけれど、この曲でふっ切れたような気がする。
その曲というのは「Today is another day」。
♪悲しい現実をなげくより 今 何ができるかを考えよう 


悲しんでいるばかりではダメ、と坂井さんから言われたような気がしてドキリとした。


つまり、前半のどこか悲しみに彩られた雰囲気を「Today is another day」で変えて、最後の「負けないで」での会場総立ちへつなげ、そして坂井さんに対する感謝で締め括る。本当に良く考えられた構成だと思う。
悲しみの浄化から感謝へ、という追悼の気持ちは十分に満たされる、楽しいというのとは違うが良いライブだった。


今日は疲れたし、眠いので、ここまでにします。スンマセン(汗)。
明日以降は、個別の曲や映像について書いてみたいと思っています。