尾崎豊の碑

渋谷に「尾崎豊の碑」があるという。彼の「三回忌」を記念して作られたそうである。尾崎さんは1992年4月25日に26歳で亡くなった。今日は命日である。


尾崎さんは坂井泉水さんと同世代だが、坂井さんのデビューの約1年後に亡くなったわけで、時期だけから言えば尾崎さんと入れ替わるように坂井さんが活躍されたという感じだ。


私は子育てで音楽を聴くゆとりが無く、80年代から95年頃までの曲はスッポリ抜けているので、尾崎さんのことはほとんど知らないのだが、尾崎さんの葬儀には4万人近くが参列したというから、坂井さんより少し少ないが、大変なものだと思う。亡くなってからずっとCD発売やイベントが続いているというところもすごい。


志なかばで倒れた二人。私はふたりを比較しようとしているのではない。むしろ、亡くなった後のアーティストを遇するひとつのお手本として尾崎さんを見守りたいと思うのだ。


ところで、尾崎さんの碑は一体誰が作ったのだろう。制作費だってバカにならないはずだし、場所の確保だって容易じゃないからレコード会社とかプロダクションかな。碑を見ればわかるかも知れないので、渋谷に行った時に碑のある場所(クロスタワー)まで足を延ばしてこよう。
碑が出来たときはニュースになっただろうけど、ネットで検索しても誰が作ったのか出てこない。15年ほど前に過ぎないのに、その頃の情報もどんどん消えていっていると思うと悲しいし、焦りにも似た気持ちになる。


坂井さんの三回忌が近づいているが、今のところ作品やイベント以外のこうした動きが見えないのは淋しい気がする。MODスタジオもスタジオ・バードマンも、サブマリンドッグも跡形もなく無くなってしまった。碑もひとつの方法だが、私としては坂井泉水というアーティストを永遠に記憶するために記念館を創って欲しいと願っている。情報や資料が散逸する前に早く、しかもたとえ会社が潰れても残るような形が良いのだが(笑)。


Art is long and life is short. 芸術は長く、人生は短し