武道館三回忌ライブ (9)

前回分はとくに、おそらく他の人は気にとめないような私にとっての関心事ばかり書いたような気もするが(汗)、妙な所に関心を持つ奴だと笑い飛ばしていただければ結構かと思う(笑)。


「Don't you see!」が終わって、鳴りやまぬ拍手の中、ツアーメンバーは一旦退場した。やがてバラバラだった拍手がアンコールを求める2拍子の拍手に変わり、あちこちから「アンコール!」の声が飛び交う。


揺れる想い
そして始まった「揺れる想い」。思わずこみ上げてくるものがあった。坂井さん、眩しすぎるよ・・・。
2004年ライブは、♪揺れる〜想い で一瞬に会場丸ごと異次元の(夢の)世界に連れて行かれた。去年の代々木まで、追悼ライブのオープニングはやはり「揺れる想い」で、それは2004年とは別の意味で異次元の(悲しみの)世界への入り口となった。
今回はそのパターンを変更したわけだが、これはひとつの終わりであり、またひとつの始まりなのかな・・・、少し寂しい気もする。


こんなにそばに居るのに
例によってこの曲に乗せて順繰りにツアーメンバーが紹介され、それぞれの熱演が繰り広げられる。そして、それが最高潮に達した時、坂井さんのクールな声が
♪Summer night 何台も車見送って
と割って入る。この瞬間がたまらない。感情を抑えた淡々とした歌い方が生む圧倒的な存在感。一見平凡なようだが凄いことではないだろうか。こんな表現ができるアーティストは居ないのではないかとさえ思う。


「負けないで」
MCで池森さん、倉木さん、羽田さんが再びステージに立ち、大きな拍手と歓声が起きた。「皆さん、一緒に歌いましょう。」(だったかな?)という声とともに「負けないで」が始まった。
昨年の代々木では、泣けて泣けて仕方なかったのだが、今回は2004年ライブの時のように夢中で手拍子を叩き、歌を歌った。会場全体が興奮のピークだ。そう、坂井さんはしっかりと皆の心の中に生きておられる!


「どうもありがとうございました。また会いましょう。」という坂井さんの声が響き、鳴りやまぬ拍手の中、ツアーメンバー全員が深々と頭を下げた。「ありがとう〜!」の歓声がそれに応える。
そして、最後にデビュー20周年の記念ライブが予定されているとアナウンスが!これは嬉しい驚きだった。


感動と勇気、それにまだ言葉にできない新しい何かを与えてくれたZARD三回忌コンサート "What a beautiful memory 2009"が終わった。


(完)