東京駅周辺のゆかりの地(2)

<日銀への行きかた>
まず、日銀へ向かおう。JR東京駅八重洲口(地上)を出て左に少し行くと、三菱東京UFJ銀行がある(写真1)。

 写真1


銀行の看板の下あたりに無料巡回バス「メトロリンク日本橋」の1番のバス停(東京駅八重洲口)がある。http://www.hinomaru.co.jp/metrolink/nihonbashi/


しかし、バス停と言っても壁に貼ってあるだけなので少しわかりにくい(写真2)。

 写真2

このバスに乗る(写真3)。
 写真3(これがタダ)


5番のバス停(三井記念美術館)で下車しよう。
三井記念美術館のある建物は三井タワーで、日銀はこの裏手になる。少し戻って三越と三井本館の間の道を行くと、交差点(「A交差点」ということにしよう。)の向かいに日銀旧館が見えてくる(写真4)。
これはA交差点付近から日銀を見たところで、道路標識には「日銀通り」とある。
 写真4


<確認>
「もう探さない」のジャケ写の撮影場所はどこかな?と周りをひととおり歩いてみた。銀行の周りをウロウロして、おまけに写真まで撮るなんて銀行強盗の下見みたいだな、と思わず苦笑してしまった(笑)。

日銀通りに面した部分の旧館は左右対称で、警備員が居るところが中央入口である(写真5)。
 写真5


歩いているとある地点でピンときた。それはA交差点から日銀通りを日銀側にほんの少し右に行った地点、つまり建物の左端に近いところ。「もう探さない」のジャケ写と見較べて欲しいのだが、ジャケ写の坂井泉水さんの頭部の後の建物の凸部と窓の配置から、この写真とほぼ同じ場所とアングルでジャケは撮影されたと考えられる(写真6)。
こうした凸部と窓の配置の形状はこの部分と、ここと対称となる建物右端部分だけにしかないが、ジャケ写では坂井さんの右側にずっと建物が続いているから、右端付近ではあり得ない。
 写真6

写真右端の消火栓の標識は、写真4に写っている消火栓の標識と同じものだ。左下の黒っぽい石は石塀である。


日銀旧館はもう1カ所、日銀通りと直角に交差する道路とも接している。しかし、そちら側にはジャケ写に似たところはない。これで撮影位置をピンポイントで特定できたことになると思う。


<・・・>
「もう探さない」は1991.11.6発売だし、坂井泉水さんの服装からしてもジャケ写は直前10月頃に撮影されたものだろう。ジャケは坂井さんが珍しく大きなイヤリングを付けてキャリアウーマンというか「強い女」のイメージで、後のZARDからすれば異色だが、たぶん初期のハードなサウンドの指向に合わせたものなんだろうな・・・。そんなことを考えた。


坂井さんへの思いに浸ったら、次のゆかりの地「明治生命館」を目指そう。


(つづく)