長者ヶ崎の夕陽

8/28(土)、念願だった長者ヶ崎の夕陽を見に行った。


幸さんから、(「MIND GAMES」のジャケ写撮影地である)レストランDONから見ると、この頃富士山頂にダイヤモンドのように陽が沈む光景を見られると教えていただき、またDONのホームページにもそう書いてあるのを見て、矢も楯もたまらなくなってしまったのだ(笑)。しかし、私はどうしても長者ヶ崎から見たかったのである。


言うまでもなく長者ヶ崎は坂井泉水さんゆかりの場所であり、固有名詞が歌詞に使われた数少ない作品のひとつである。

長い夕陽の影 交差点に伸びる
長者ヶ崎 心を走らせていたよ
ZARD「愛しい人よ〜名もなき旅人よ〜」


私はDONと近いから見え方も同じだろうと思ったのだが、残念ながら落陽は富士山の頂上から少しずれていた。なかなか微妙なものだ(笑)。


夕陽を毎日眺めている駐車場のオジサンによると、今年は9/4頃だろうと言う。ただ、その時富士山が見えるかどうかわからない、と(笑)。この季節は晴れてもモヤがかかることが多いからで、私が行った日は富士がはっきり見えたが、最近では珍しいそうで超ラッキー(笑)。


しかし、頂上からややずれてはいるが、遥か彼方の富士山のシルエットの陰に沈む夕陽から、海の上を黄金色の波の道が伸びてくる光景は実に素晴らしいものだった。


私はアルチュール・ランボーの有名な「永遠」の一節を思い出した。

また、見つかった、
何が、
永遠が、
海と溶け合う太陽が。
 (小林秀雄訳)

http://riotejo.exblog.jp/11093676/


富士山に陽が沈んだ後も、暮れなずむオレンジ色の空の変化を眺めていると、坂井さんのことが思われてならなかった。やはりここ長者ヶ崎は落陽の頃がふさわしい。