悲しみと感謝と:ZARD”What a beautiful memory〜forever you(7
今日、最後のWEZARDが届きました。これについては日をあらためて書こうと思います。
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浅岡雄也さんに代わって徳永暁人さんが紹介されました。徳永さんは「まだ駆け出しのとき、どこに曲を持っていっても箸にも棒にもかからない、そんなときに目をかけてくれたのが坂井さん。坂井さんからは勇気をもらいました」と挨拶。http://mantan-web.jp/2011/05/27/20110527dog00m200061000c.html
(ここにも坂井さんとの出会いによって人生が大きく変わった人がいるのですね。)
そして、第14曲目「風が通り抜ける街へ」、第15曲目「今日はゆっくり話そう」、第16曲目「永遠」と、徳永さんが作曲された作品が演奏されました。
この3曲の中でもとくに嬉しかったのは、私にとってはZARDがロックに戻ってきた曲と言うべき「今日はゆっくり話そう」です。しかもライブでは初演だったので感激でした。
31stシングル「この涙 星になれ」以後、ZARDは長い間本格的なロックから遠ざかっていました。ZARD第2章ではロックの居場所はないのか・・・、とすら考えたりもしました。そのZARDがこの曲を引っさげてロックに戻ってきたのです。実に5年ぶりのことで、この曲こそ、私が待っていたものでした。しかも私の好きなミディアムテンポの骨太のロック!感激もひとしおでした。http://d.hatena.ne.jp/moon2/20041125 http://d.hatena.ne.jp/moon2/20041130
今回のライブでは、この時の感動を追体験しながら高揚した幸福感に浸っていました。
一転して、私にとっては鎮魂曲のように思える第16曲目の「永遠」が演奏されました。私は2007.9.7 ZARD追悼ライブ "What a beautiful memory"で「永遠」を弾く時の徳永さんの悲痛な顔を忘れることができません。今回のライブでは確認できなかったのですが、その時とは違っておそらく演奏をエンジョイしておられたのではないでしょうか。
ここで徳永さんはステージを去り、MCで1990年8月のBeingオーディション録音音源とその頃の映像で「六本木心中」が流されることが告げられました。
もちろん、坂井泉水さんとしてデビューする前のことで、誰も予想していなかった展開に、会場全体が大きくどよめいた瞬間でした。
固唾を飲んで見守る中、「六本木心中」(第17曲目)が始まりました。声は後の坂井さんとは全く違って硬質のボーカルで、突っ張った歌い方を含めてむしろ相川七瀬さんのようだなと思いながら聞いていました。ただ、歌はお世辞抜きでメチャクチャにうまく、後のプロ・ボーカリストの片鱗がうかがえ、さすがだと思いました。
MCによると映像は当時のものだそうですが、オーディション時ではなく、PVのようなものだった気がします。ただ、デビュー前の曲でPVを撮るとは考えにくいので、カラオケ・クイーンとしての映像だったのかもしれませんが、いつ、どうして撮られたのか、私には謎のまま残っています。
(続く)