悲しみと感謝と:ZARD”What a beautiful memory〜forever you(8

気を取り直して(笑)ライブの記録の続きを書きます。


MCが入って第18曲目は「果てしない夢を」
聴いていて「おっ」と思ったのは音源です。演奏はライブ、コーラスはライブとCD音源を合わせたものでした。このシングルCDにはミックスが違う白盤とグレー盤があって、色々違いがあるのですが、一番わかり易いのは「(幸運へと)走りだそう」の部分の男性の低いバックコーラスが白盤でははっきり聞こえ、グレー盤ではほとんど聞こえないというところです(こちらで確認してみてください。 http://f24.aaa.livedoor.jp/~rzard/LRZ/trivia/CDhikaku.htm
今回のライブでは、男性の低いバックコーラスをはっきり聴きとることができたので、(第三の音源が用いられたなら別ですが)「あ、これは白盤だな」と思って聴いていました。まあ、どうでも良いことなんですけどね(笑)。違っているかもしれないので、DVDがリリースされた時に、気が向いたらご確認ください。


19曲目は「あなたを感じていたい」。明るいけれどしみじみと切なくて、聞き惚れてしまいます。このZARDらしい曲が2004年ライブ以来とはちょっと驚きでした。


20曲目は世界はきっと未来の中
この楽曲について、寺尾さんはこうコメントされています。
「1999年8月の船上ライヴの時はちょうど新作だった為、会場でもっとも盛り上がった印象がありました。そして、2004年の全国ツアー“What a beautiful moment of Tour”でもこの曲の力強さは強烈」だったと。「Brezza di mare 〜 dedicated to IZUMI SAKAI 〜」 LINER NOTES by Hiroshi Terao http://wezard.net/liner_02.html


「六本木心中」では曲に合わせて盛り上がるというより固唾を飲んで見守っていたファンは、果てしない夢を」、「あなとを感じていたい」で徐々にテンションが高められ、このライブで盛り上がる曲「世界はきっと未来の中」で一挙に解放された感じでした。この辺りの構成は(いつもながら)さすがだと思います。


坂井泉水さんはこの曲について次のような回想的コメントを記されています。
「この曲を聴くとライブ映像(船上ライブを指すと思われます)を思い出すと共に、個人的にはまだ青春をひきずっている泉水san頑張れと言ってあげたくなる(笑)。ドラマチックな展開を夢見ることは生きる糧にもなるし、躊躇なく飛び込んでいく勇気を再び持ちたいものです。”愛は見えない” けれど ”世界はきっと未来の中” ですよ、きっと……。PS.風邪を引かないでね。」2001.11.28 10th Anniversary Site(WEZARD vol.15収録)


私はこれを「決断の歌」、迷いを振り切って決断を促す歌だと思っています。「運命のルーレット廻して」もそうですが、迷って何もしないよりやってみるという人生観をお持ちなのかもしれませんね。たとえば、それは以下のフレーズからもうかがえます。
♪無難な道なら いくらでもあるけど 今はあなた以外考えられない胃が痛くなるほど こんなにはまるなんて 価値観は吹き飛んだ!
・・・
♪あなたが疑う 私のココロは きっと 私の迷いなのです
・・・
♪世界はきっと Ah woo 輝く 決断のその時期が来たよね


寺尾さんは、先ほどのコメントに続けて「我々スタッフは(「Brezza di mare」に2004年の)ライヴ・ヴァージョンを収録しようかと思ったのですが、残念!全国ツアーはメドレーの中の1曲だった為、フル・サイズが存在していませんでした。結局シングル盤ではなく、新たにMIX(di mare version)し直して収録しました。」と言われています。


世界はきっと未来の中」は(テレビバージョン(「舞妓さんは名探偵」主題歌))を除いても、CD、船上ライブ、2004年ライブ、di mare versionが存在することになります。8月リリースのDVDと聴き比べるのも面白いかもしれませんね。


そして最後に寺尾さんは次のように締めくくられています。「この8年間でテイストは色々変わったという事に改めて気付きましたが、工夫次第で時代と寄り添い続ける事も可能だという事も分かりました。この様に、良い曲は、永遠に歌い継がれていくものだと思います。」と。


(続く)