60年代の匂い
Judy Collinsのことを書いたついでに、同時に買った幾つかのCDのひとつ、Rolling StonesのCDについて書いておく。
このCDは初期のヒット曲を寄せ集めて日本で作られたもののようだ。収録曲中、最も新しいのが「ホンキー・トンク・ウィメン」だから、知ってる人なら全体の曲の「古さ」がわかるだろう(笑)。
ストーンズで一番好きなのがこの「ホンキー・トンク・ウィメン」。次に「サティスファクション」、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」、「黒く塗れ」と来て、「テル・ミー」あたり。これが全部入ってるのが嬉しくて、買ってしまったというわけだ。
冒頭の「サティスファクション」を聴いたとき、音がこんなに薄かったのかとびっくりした。当時は凄い迫力だと思ったのだが、それだけ耳が厚みのあるサウンドに慣れてしまったということか。しかし、シンプルなだけに、ロックというものが本来持つものを直接感じることができるとも言える。それが60年代のロックなんだろう。
私はつい、ZARDがカバーしたらどうなるかなと妄想しながら聴いてしまう(笑)。坂井泉水さんが「サティスファクション」や「黒く塗れ」を歌うのは想像できないけど、曲によってはそうでもない。「テル・ミー」をライブ風にやれば凄く乗れそうだし、「涙あふれて(アズ・ティアーズ・ゴー・バイ)」のような美しいバラードも合うだろうな。
もちろん、坂井さんにはオリジナリティにこだわって欲しいけれど、そのうちこういう「遊び心」も期待したいなあ・・・。60年代の匂いって捨てたもんじゃないと思うんだが。