専門家の書く文章がつまらない理由

専門家の書く文章ってなんでこうつまらねーんだろうな。
というのが、先週売り切れだったので注文しておいた「Rock In Golden Age」を昨日買って、一通り読んで思ったことだ。

いわゆるこうしたポピュラー音楽の専門家の、一種の照れを含ませた、持って回った独特の文体も鼻につくが、それはひとまず置くことにしても、だ。

音楽評論家とか、当時のロックに関連することをメシの種にしている人たちは、もちろん私のようなシロウトの知らないことやエピソードの類を沢山知っている。それは当たり前だし、それなりに興味がないわけじゃない。

また、ビートルズの出現がどんなに大変な事件だったか、なんてことを歴史的に位置付け、あるいは社会学的に分析して見せるなんてことも、まー、参考にはなる。

けど、違うんだなー。私が読んで面白いと思うのは、フツーの人が自らのロックとの関りや、思い入れを語るような文章だ。そこには「私」というものがある。たぶん、専門家もかつてはそうだったはずなんだが、いつの間にか「私」が無くなっているんだね。だから、つまんないのは当たり前だ。

専門家を集めれば何とかなるという編集方針は甘いんじゃないの?専門家も必要だと思うけど、それを半分以下にすればもっと面白い本ができるのに。別に肩を持つわけじゃないけど、それをやったのが3/11の日記に書いたAERAの別冊「AERA in ROCK」なんだね。

ちょっとZARDに直接関係のない日記が続いてしまったが、今のうちに書いておかないと、これからどんどん新曲の話題が出てくるからね(笑)。