無常

昨日会報(WEZARD)が来た。
今回は坂井泉水さんへのインタビュー記事が多いし、しかも坂井さんがインタビューに乗ってる感じで(笑)、良い雰囲気だねぇ。


いきなり坂井さんの口から「無常」なんて言葉が出てきてすこし驚いたが、確かに相次ぐ自然災害などを考えると、世の無常を感じずにはおれない。それに、特に初期の頃の楽曲には無常観が色濃く滲むものがあることを想起すれば、驚くことではないのかな?
そういえば以前、↓こんなことを書いたなあ。
http://d.hatena.ne.jp/moon2/20040210


無常というと、「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」(鴨長明方丈記」)とか、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。」(平家物語)を思い出してしまう。日本的感性、メンタリティのひとつの源流だよね。でも、坂井さんの最近の作品は、無常観といっても(昔のように)虚無的あるいは刹那的ではなくて、「だからこそ!」というポジティブな方向性が強く感じられるように思う。無常観に裏打ちされたポジティビズムってのは良いね・・・。