What a beautiful sound!

私はこれまで一体何を聴いていたんだろう・・・と愕然とした。音がこんなにも豊かに鳴っていたなんて。ZARDの曲なら少なくとも数10回、曲によっては100のオーダーで聴いていると思うが、情報の70%程度しか捕まえていなかったんじゃないか・・・。


通勤電車でZARDを聴くために、最近新しいアイテムを使い始めたのだが、すると、良く知っているはずの曲でも、「えっ?ここにこんな音が入っていたのか?」と驚かされることが実に多いのである。坂井泉水さんが一生懸命作ったのに気付かなかったなんて、申し訳ない気もするほどだ(汗)。


そのアイテムは「カナル・タイプ」のイヤホンである。電車の中では、ピンポン玉を半分にしたような形のヘッドホンを使っていたのだが、これだと周りにシャカシャカ音が聞こえはしないかと気を使う。音漏れしないものがないかな、と思っていたのである。そんなとき、遮音性抜群のカナル・タイプというものがあると知った。*1
http://arena.nikkeibp.co.jp/tokushu/gen/20050412/111957/index.shtml


遮音性、音の再現性にも優れるが、装着が難しく、やや高価なことが欠点のようだ。私の場合、カナル・タイプの遮音性の高さは魅力だったし、小さいから持ち運びが容易で、装着時に目立たないことにも惹かれて、Etymotic ResearchのER-6iというヤツを買うことにした。
http://arena.nikkeibp.co.jp/tokushu/gen/20050412/111957/index7.shtml


ネットで値段を調べるとかなりバラツキが多かったが、一番安そうだった(\12,800)ところに注文した。
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=1162%5EER6I

翌日にはブツが来た。かなり不思議な形状である(笑)。上記のページの「装着方法」を読むと、

  • 耳たぶを上に引っ張り、耳の穴に斜め下から耳の奥にむかってグリグリと「ねじり込みながら」、「もう入らない位」まで深く挿入しろ。

と書いてある。ややエレガントさに欠ける装着法だね(笑)。うまく装着できるか心配だったが、心配するほどのことはなかった。


音漏れしなきゃいいやと思って買ったのだが、想像以上に音質が素晴らしい。音の輪郭がクッキリしていて、高音がスーッと素直に伸びている。だから聴こえなかったデリケートな音も聴こえてくるのだ。ただ、低音域は締まっていて私は好きなのだが、締まりすぎと感じる人も居るかもしれない。*2


もちろん遮音性もばっちり。音が鳴っていれば、踏み切りの傍でもあまり気にならないほどだ。車内放送が聞えないから、電車の窓の外が見えないと、どこを走っているのか分からなくなるのが困る(笑)。*3


ヘッドホンにしては少し高いかも知れないが、ZARDの音の豊かさを実感できると思えば絶対安いですゾ(笑)。とくに、電車で聴くことが多い人にとっては値打ちのあるアイテムだと思う。

*1:カナルというのは「管」、つまり耳管のことだ。

*2:要するに「ドン・シャリ」とは正反対の音だから、それが好きな人(あまり居ないと思うが(笑))には向かない。

*3:難を言えば、歩きながら聴くのにはあまり向かないことか。密閉しているので、歩行音が頭蓋骨に反響し直接耳に届いて気になることがある。また、周囲の音が全く聴こえないから危険かも。