音楽の志し

オリコン初登場3位。
坂井泉水さんに1位を取らせてあげたかったというのが正直な気持ちだから、やや残念な気はするが、それほどガッカリするようなことでもない。


ZARDの音楽の志しが「永遠のスタンダード」にあるなら、それが唯一のモノサシであり、それからどれくらい距離があるのかだけを気にすれば良いはずだ。順位争いに一喜一憂することはない。


ZARDの音楽の志しが「永遠のスタンダード」にあるなら、ZARDの真の競争相手は時間である。時間は容赦なく淘汰する。ZARDと同じ頃にデビューしたアーティストのどれだけが残っているというのだろう?


初動のチャート順位を決めるのはその時点での関心度で、作品の良さとは直接関係がない。それに、3位というのは一般的には十分立派な数字である。


今度のアルバムをフラゲ日に一聴して、充実した内容の、完成度の高い傑作だと思った。この路線(方向性)と質の高さこそ、ファンが求めていたオンリー・ワンのZARDなのだ。


順位なんて作品の良さとは関係ないのだが、営業的には大きな意味を持つ。それは十分理解しているつもりだ。私が恐れるのは、営業的配慮からZARDの音楽の方向を変えなければならないと即断することだ。


変えるべき点があるとすれば、それは「制作面」では決してない。ただし「営業面」では、つまり坂井さんというより会社側には、工夫する余地がないとは言えないだろう。知恵を絞り、持てる有形無形の資産を総動員して、営業面の惜しみない努力をして欲しい。


路線変更などは決して考えず、妥協せず迷わず高い志しを持って歩んで欲しい。
そして私たちファンにとって、オンリー・ワンの存在であり続けて欲しい。