お・も・ひ・で(2)
未来がやがて現在になり、現在は次々と過去になっていく。時間とは、未来から過去へ一直線に飛んでいく矢のようなもの。これが我々がいだく「時間」のイメージだろう。
せいぜい100年足らずの我々の生は永遠の時間の中の一瞬に過ぎず、その後には死の状態が無限に続く。人類の歴史もまた然り。全ては過ぎ去り、無の中へと消えていくというパスカルが感じた恐怖。明晰な意識にとって生の無意味さは避けがたい真理と感じられる。これが近代のニヒリズムの起源である。
しかし、と真木悠介(社会学者 見田宗介のペンネーム)は名著「時間の比較社会学」で異議を唱える。
- 作者: 真木悠介
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/08/20
- メディア: 文庫
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なぜ、こんなことがZARDに関係あるのかと思われる方は多いと思うが、私にとっては「お・も・ひ・で」を語るうえでどうしても避けることができないことなので、ご容赦を・・・(汗)。