生きること、それは歌うこと

2007年が終わろうとしている。


今まで生きてきて、こんなに涙を流した年は無かった。
高校時代、長期入院で1年休学した時や、大学時代に別の病気で死にかけた時は、なぜ俺だけがと辛く悔しい思いをしたが、こうした「わが身の不幸」よりも、愛する者を失う悲しみの方が強いということ知った年だった。


また、坂井泉水さんが亡くなって、未発表の映像とともにいろいろなことが明らかになった。坂井さんの真っ直ぐな生き方、飾らない、周りを気遣う人柄、まさに「生きること、それは歌うこと」を身をもって示した最後の録音。坂井さんの偉大さを強く感じた年でもあった。


私にとって重要な今年の事柄を簡単にまとめてみた。


2007年5月28日の昼前、仕事中日経のニュースサイトで坂井さん逝去の報。26日転落し、27日に亡くなったということだった。


5月29日、北堀江のGIZA hillsで献花と記帳。その後Beingの総帥長戸大幸さんにガンと闘う患者を支援する「負けないで基金(仮称)」創設を訴える手紙を出した(このことを言うのは初めて。残念ながらこれは実現していないが。)。


6月27日、音楽葬。体調不良のため参加断念。


8月15日、「Soffio di vento 〜 Best of IZUMI SAKAI Selection 〜」と「Brezza di mare 〜 dedicated to IZUMI SAKAI 〜」、オフィシャルブック「きっと忘れない」発売。


9月7日、大阪フェスティバル・ホールでのZARD追悼コンサート、"What a beautiful memory"2日目へ行く。


9月19日「楽誌が書かないjポップ批評: 50: Zardのアーリー90'sグラフィティ」発売。8月は坂井さんへの供養のつもりで引き受けた「坂井泉水が紡いだ『無常』と『愛』の歌」の原稿書きに追われた。


12月12日、坂井さんの最後の録音、「グロリアス マインド」発売。


12月31日、第58回NHK紅白歌合戦ZARDスペシャル企画」。


最後になりますが、ここに書き込んでいただいた皆さま、お読みいただいた皆さまに深く感謝します。来年も坂井さんの遺した作品を伝えて行くためにがんばります。