あるお店のこと

先日、ある店に行った。ジャズを聴かせる店で、昼は喫茶店、夜はバーになる。それだけならどうということはないが、ここのオーディオというのがすごいのだ。


スピーカーの「アヴァンギャルド デュオ」だけで300万円以上だろうし、マッキントッシュやらアキュフェーズやら、ため息が出るような名機がそろっている。これが全部オーナーの私物だと言うから驚いたが、HPにアップされている「ステレオ」誌の記事によると、同じ程度のものが家に3〜4セットあるというからまたまたビックリ。店の装置は全部で幾らするのかときいたが、オーナーは笑って答えてくれなかった。実際、わからなかったんじゃないかと思う(笑)。


夜はジャズファンやオーディオマニアで混んでいるらしいが、私の行った昼間はランチタイム以外は空いているようだ。実は私は持っている唯一のジャズCD、キース・ジャレットのケルン・コンサートをど厚かましくも持って行って聴かせてもらったのだ。本当はZARDのCDを持って行きたかったのだが、ジャズを売り物にしている店だからこれでも「遠慮」したわけである(笑)。


他の客が居なくなったときを見計らって、聴かせて欲しいとCDを取り出した。このCDは坂井泉水さんが気に入ってZARDのライブで幕あきまで流していた曲なんです、と「説明」すると、私もZARD好きですよ、とオーナー。おー、さすが。嬉しいじゃありませんか。ただ、残念ながらZARDのCDは置いてないそうだ。


こういう装置で聴くと、私のとはあまりに次元が違いすぎて表現に困る(笑)。オーナーが近距離でピアノが演奏されたときの音量ぐらいに合わせてくれたが、我が家では到底無理な大音量である。しかし、それでいてうるささを感じないのだ。


キース・ジャレットを聴きながら、即興で細部のフレーズを作りながら、同時に全体が見えていなければ、こんな演奏はできないのではないかと言ってみたら、オーナーはそのとおりだと言う。それで私は自信?を持って「光の道」を書いたのである、実は(笑)。


これまで書いてきたことからわかるように、オーナーはとても気さくな人だから気軽に足を運んでみてはいかがかと思う。私は次はZARDのCDを持っていってみようと思っているのだが・・・(笑)。
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