Music Freak Magazine4月号 幻の?作曲作品

新連載の「Looking Back ZARD WORKS」を楽しみにしながらMusic Freak Magazine4月号をもらいにいつもの店へ。配布場所が変更されるとのことで少し心配だったので、見つけた時はヤレヤレだった。


今月号から内容も変更されると予告されていたから、12月の休刊までのつなぎで手抜きかとマジに心配だったが、そんなことはなく、これにもホッとする。表紙は倉木さんとBREAKERZ。ダブル表紙はよくあったが、目次もページもダブルなのでビックリだった(笑)。


ZARD坂井泉水さんが残してきた様々な作品や活動を改めて振り返り、その素晴らしさに触れよう」という「Looking Back ZARD WORKS」。まず、カラーページになっていることが嬉しい。連載第1回は坂井泉水さんが作曲された「素直に言えなくて」、「いつかは・・・」、「眠り」、「君へのブルース」の4曲について1ページ全てを使い寺尾広さんが執筆されている。寺尾さんは主として各曲の構成・形式(ソナタ形式とか、その辺りのことだ。)の面から坂井さんの「類い希なる作曲能力」を説明しておられる。ディレクターならではのとても新鮮な内容なのだが、知識がない私にはすこし難しいところがあった。けれども、この4曲はA面にしてもおかしくないと思っているから、作曲についても坂井さんが非凡な才能をお持ちだったという結論は十分納得できる。


また、「君へのブルース」と同時期の第5の坂井さん作曲作品についても寺尾さんの話に出てくるのだが、この曲は坂井さんご自身が存在を明かされたことがある。


「実は今回(注:「君へのブルース」と同時期)もう1曲作曲しました。王道ミディアムで、手前みそになりますが、なかなか良い曲なんです(笑)。(収録は)次回になると思います。」WHAT's IN? 2006.5 


だから、もしかすると「グロリアス・マインド」のC/Wになったかもしれない曲なのだ。
寺尾さんによると、坂井さんから「ハートに火をつけて」のC/Wを作曲したいと提案があり、候補曲2曲をすぐ作曲してきたが、長戸さんとも相談した結果、 「君へのブルース」が採用されたそうである。

私はWHAT's IN?の記事からこの曲が歌入れされていることを秘かに期待していたのだが、寺尾さんの記述からすると、残念ながら歌入れまでは進んでいなかった感じだから、幻の作曲作品ということになるのかも。ボーカルがないなら、坂井さんが「なかなか良い」と言われたこの曲をたとえば羽田裕美さんのピアノ演奏でリリースしてくれないものだろうか。ひょっとするとライブでサプライズ・・・?とか、期待し過ぎかな(笑)。


ZARD関連のニュースは「Looking Back ZARD WORKS」の反対側の1ページに、ニューシングル「素直に言えなくて」のリリース情報、ライブとゲスト情報、ZARD坂井泉水展情報が記載されている。


寺尾広さんの連載コラム「bluezz」の今回のテーマは「This Masquarade」。レオン・ラッセル作曲だが、多くのアーティストがカバーして有名になったという。坂井さんのカバーはレゲエ・バージョンで、ZARDの時より「妖艶かつ情熱的に感じてドキドキ致しました」とある。言われてみれば確かにそうだなあ。坂井さんのボーカル表現力の幅の広さを良く示していると思う。http://www.7andy.jp/cd/detail/-/accd/C0744760


羽田裕美さんの関係では、5月13日リリースのニューアルバム「君に逢いたくなったら〜ZARD Piano Classics〜」のレコーディングの現場のレポ。カラー版1ページのかなり詳細なレポで興味深い。また、別のページに3/14にSoffioで行われたホワイトデー・ミニコンサートの写真も掲載されている。


ZARD関連記事は挙げたつもりだが、ひょっとすると見落としがあるかもしれない。そう心配してしまうほど今号も情報満載である。