山野楽器イベント

今日、山野楽器本店で開催中の"19th Anniversary ZARD〜beautiful memory〜"に行った。

9時45分頃に着いたのだが、10時30分の開店時には、たぶん100名を超える長い列ができていたので驚いた。今日は休日だからかと思ったが、昨日も似たようなものだったそうだ。


7Fの会場まで係の人の誘導でエスカレーターで上がる。去年はエスカレーターで待つこともなく上がれたのだが、今年は本当に盛況だ。私は列の先頭近くに居たから座れたが、映像スペースの座席はあっという間に埋まってしまった。11時開始のビデオ上映まで、展示やグッズ売り場を見た。


今回の展示の目玉?は、「あの微笑みを忘れないで」の自筆原稿(たぶんコピー)だろう。よく見ると、タイトルはこんな感じで書いてある(実際の行間はもっと狭い。上下を圧縮して見て欲しい。)。

 あの
<<微笑みを忘れないで>>

初めは「微笑みを忘れないで」というタイトルだったのかな、と思いながら、一緒に展示されている「トラック・シート」なるものを見る。


「トラック・シート」は薄いブルーの録音時の記録用シートで、所定の欄に92.5.3「AKASHI-2」と(恐らく編曲者の明石昌夫さんによって)手書きされ、タイトル欄には「微笑みを忘れないで」とあった。やはり、当初のタイトルは「微笑みを忘れないで」だったのだ。


「あの」が有ると無いとでは全く違う。まさに画竜点睛。坂井泉水さんは作品完成の最終段階で「あの」を追加することによって、タイトルに魂を入れたのだと思うと、感動してしまう。


それと、たぶん完成版の「あの微笑みを忘れないで」の音源が収められているのだろうDATも展示されているが、そのラベルには1992.5.9と記されていた。「トラック・シート」の日付(92.5.3)には録音が開始されていたはずだから、少なくとも完成に1週間はかかったことになる。
それがアルバム「HOLD ME」に収録されリリースされるのは1992.9.2である。アルバムというと、つい全曲セットで考えてしまいがちだが、こうして1曲1曲の努力の積み重ねで完成させていくんだなと改めて思う。


なお、「あの微笑みを忘れないで」の原稿は映像スペースの前方左のステージ前に展示されているのだが、今回は入れ替え制なのでビデオ終了とともに退出させられてしまうから、上映前に見ておくことをお勧めする。


上映が始まるまでの間、グッズ売り場に行ってみた。既に会計前には長い列ができていた。ピンクとブルーのシルエットのSoffioオリジナル・マグカップの見本もあり、3000円だったが、帰る前に見たところ、ブルーは売り切れたのか、ピンクのみが展示されていた。


ビデオは2009年5月に東京・テレビ朝日と大阪・朝日放送でオンエアされたテレビ番組『ZARD 坂井泉水さん 三回忌特番〜名曲の秘密〜』だった(約45分間。カット部分があったのかどうかはわからない。)。改めて見ると、忘れている所がかなりあって、坂井さんの大きさに思いを新たにすることも多かった。


個人的には、坂井さんが壊してしまったポップガードの代用品(島田さんのアドバイスによるストッキング製ポップガード)らしきモノhttp://d.hatena.ne.jp/moon2/20091116 が「息もできない」を歌う坂井さんの映像シーンでたびたび登場してきたので、気になってしょうがなかった(笑)。


昼ごろ山野楽器を後にして、ハックネットからロビンズ・クラブへ。ロビンズ・クラブでは、オーナーの方から、最後のPV「ハートに火をつけて」撮影時の非常に貴重な話を聴くことができたが、これについては次回に・・・。