WEZARD vol.47

すっかり遅くなってしまったが、WEZARD vol.47について書いておこう。


まず、WEZARD大学の「エンジニア講座」だ。
主として録音からミックスまでを担当するのがエンジニアで、要するに「音」を生かすも殺すもエンジニアの腕次第ということであろう。恐らくほとんどのファンにとってなじみの薄い領域だが、今回その役割の大きさをあらためて認識させられた。
読んでいると、エンジニアの皆さんが(坂井泉水さんのボーカルやこだわりを生かしつつ、さらに)「あるべき音」とは何かを追求する姿勢が伝わってくる。


多数のエンジニアの皆さんがZARDの曲の制作時のエピソードなどを語っておられるが、中でも興味深かったのは「good-night sweetheart」である。
この時、坂井さんはブース内ではなくエンジニアやスタッフの居る場所で、とても楽しそうに歌われたのだという。マイクもいつもと違い、モニターも(ヘッドフォンではなく)スピーカーだったそうだ(そこまでは書いてないが、恐らくマイクはスピーカー音を拾っているはずだから、普段の音とは相当違うはずだ。)。その音源のエンジニアリングを担当された市川孝之さんの困惑ぶりが綴られていて、思わず笑ってしまう。
しかし市川さんは坂井さんがリラックスして楽しそうに歌っておられたことを知って、「この歌が生まれた時の坂井さんの気持ちが伝わるMix」を心がけられたという。
そうか。「good-night sweetheart」は、こうした「坂井さんの気持ち」を聴くということなんだなあ・・・。


このように「エンジニア講座」は読み応えタップリの、とても充実した内容だった。


次に、どうしても書いておかなければならないのは「Soffio」閉店のニュースだ。
「Soffio」の開店が正式に告知されたのは2008年8月29日だから、http://d.hatena.ne.jp/moon2/20080829 2年もたなかったんだね・・・。恐らく将来的にも採算ベースに乗らないという判断なのだろうが、もしそうなら、撤退は早い方が良い。残念だが仕方がない。


ところで、気になるのは「夏の足音が聞こえ始める頃、WEZARDの皆様のキッチンに降り立ちます。」というメッセージだ。「Soffio」は閉店するが、何か別の形で受け継がれて行くのだろうか。是非そうであって欲しいものである。



私事ですが、明日から1週間ほど家を空けるので、書き込みもレスもできませんが、書き込みはいつもとおりにご遠慮なくお願いします。
では、また。