WEZARD vol.48

「音楽」という表現方法で言葉や思いを伝えることができるというのは幸せなことですよね。ここまで長く続けることができたのも、皆さんのサポートがあってこそだと思っています。10年といっても、ある意味では長く、ある意味では短く…。一瞬、一瞬という時間は、形に残らないから愛しいのかなと思います。


これは坂井泉水さんが2001年の10th Anniversaryの時に言われた言葉だ(WHAT's IN? 2001年3月号)。長くやってこれたことへの感謝と、これで良かったのだという自分の音楽活動への確信が溢れている。恐らく、表現は変わっても、来年の20th Anniversaryでも同様のことを言われるのではないかと思った。坂井さんの音楽に向き合う姿勢は一貫しているからだ。


別のインタビューでは、「ある意味では長く、ある意味では短く…。」という言葉に続いて「子供の頃から好きな事に没頭すると時間を忘れて、ただひたすらそればかりで、他には目もくれない所がありまして(笑)」(WEZARD vol. 10(2001年2月))とあるから、音楽に没頭していたこの10年は(主観的には)あっという間に過ぎてしまったということだろう。それはとても充実した時間だったが「形に残らない」。だからこそ愛しいのだ、と。


ひたすら前を見て無我夢中で走り続け、ふと振り返った時の坂井さんの思いが、さりげない言葉の中によく表れている気がする。


2001年の10th Anniversaryのことを書いたのは、WEZARD vol.48のトップニュースが、20th Anniversary Concertが来年5月に開催決定というものだったからである。
What a Beutiful Memoryコンサートの単純延長ではなく、坂井さんの思いを実現するコンサートとして、構成して欲しいものだと思う。
なお、チケットは会員優先販売されるそうだから、まだ会員でない方は「決め時」かも・・・(笑)。


次の記事はZARD Screen Harmonyだが、オフィシャル・サイト以上に新たな情報はとくにない。いよいよ明日、堂島でスタートする。行かれる方は存分に楽しんできてください。


Soffio閉店に関するニュースに続いて、WEZARD大学「舞台芸術講座。この、大道具や照明を担当された方を中心としたインタビュー記事は、舞台裏の話だから好奇心をかき立てられ、とても読み応えがある。興味深かったところは他にもたくさんあるが、1、2例を挙げておくと・・・。
2004年ライブでは、最初のセットの仮組が全部NGとなり、急遽デザインからやり直したという。読んだ時、「出た!ZARD流こだわり」と思った(笑)。
また照明では、通常よりはとても大人しい演出にし、華やかさよりも、美しさ、荘厳さを表現しようとされたとのこと。これには納得。


あとはWEZARD.netのコンテンツ紹介といったところだ。


そのWEZARDが更新されている。まず、ZARD Screen Harmonyのグッズ販売について。
そして、「Feeling ZARD orgel Collection vol.1 〜揺れる想い〜】」が2010.6.30 Releaseされるとのこと。これはまだファンクラブサイトのみのようだが、musingでは一般公開されている。http://musing.jp/shop/zard_orgel/
これはオルゴールだから、当然坂井さんのボーカルはない。つまり、坂井さんの「不在」をあからさまに示すような感じがして、少し複雑な気分がする。でも、他の人が歌うよりは良いかなあ・・・(笑)。