渋谷ZARD Screen Harmony夜の部

これは5月27日、坂井泉水さんの命日に行われた渋谷C.C.LemonホールZARD "Screen Harmony"夜の部に関するメモである。ネタバレもあるのでご留意願いたい。
それと今回、ウカツにも鉛筆を忘れ、メモできなかったので、未公開映像も含めて映像についてほとんど書けないと思う。


私にとって5月27日は前夜から始まっていた。3年前のことがいろいろ思い出され、こみ上げてくるものがあり、なかなか寝付けなかった。
当日、そろそろ出ようかという時、イキナリ土砂降り。しかし坂井さんの「晴れ女」パワーを信じて(笑)待つと、程なくやんだので、家の最寄り駅のそばの花屋で花を求め、渋谷に向かう。会場に着いたのは5時頃だった。
 その時はまだ昼の部の公演中で、入場の列もまだなく、人もそれほど多くなかった(写真は到着時の様子)。グッズ売り場の列も5メートル程度だった。献花を済ませ、パンフレットを買い、すぐそばの渋谷区役所の椅子でそれを読んだ。


パンフレットには、高野昭彦さんと伊藤孝宏さんのコメントが載っていたが、とくに「Screen Harmony」の映像編集を担当された伊藤さんの苦心談には興味をそそられた。


その部分を私なりの理解に基づいて要約してみよう。
伊藤さんは、"Screen Harmony"は、「ZARDが残した名曲と、ありのままの坂井さんを見てもらいたい」という信念をもって作られたとのこと。ともすれば"ライブ映像を作る"ことを優先しがちになったが、「坂井さんの映像」にとって、それは却って邪魔になるのだ、と。また、ディレクターや制作者の意図で作られるPVとは違う、つまり映像主体での表現やインパクトを狙うということとは相反するものだと言われている。
一方、メインのアーティストがいないという特殊なケースの中で、バンドとの一体感を出し、ライブの臨場感も伝わる映像と音にしたということだから、「坂井さんの映像を、ライブ映像で邪魔しない」という点に非常に気を遣ったが、やはり、"ライブ映像を作る"という観点に流れていかないようにするのはとても難しかったという。


つまり、「ZARDが残した名曲と、ありのままの坂井さんを見てもらいたい」というコンセプトによる「坂井さんの映像」と、「ライブ映像」は相反する上、ライブの臨場感も伝わる映像と音にもする必要があったため、そのバランスが非常に難しかったということだろうと思う(伊藤さんの言わんとすることを正しく要約できているか、あまり自信はない。)。


まだこの入場前の時点では、「坂井さんの映像」と「ライブ映像」がどう違うのか、サッパリわからなかったが、伊藤さんに課された課題がとても難しそうだということだけはわかった(笑)から、映像でどのように実現されているのだろう?と、興味を持ったわけである。


(つづく)
コメントを書いてくださった皆様、今日はレスできず申しわけありません。