水の力

梅雨の長雨で各地で集中豪雨の被害が発生していますが、皆さんのところは大丈夫でしょうか?


東京で石神井川が増水し浸水被害が出たことをニュースで知った。同じ東京でも私の住むところではほとんど降らなかったから局地的豪雨だったようだ。溢れた水がコンクリートの塀を破壊した映像とともに、住民の人たちは口々に水の力の凄さを語っていた。


それで思い出したのだが、坂井泉水さんはご自分を「水」にたとえられたことがあった。水というと、私は「柔軟な」とか、「透明な」とか、「清らかな」とかのイメージを思い浮かべるのだが、坂井さんはこう仰っている(WEZARD vol.23)。


Q.ご自分を漢字一文字で表すとしたら何ですか?
A.水(水は岩をも砕く?)


小さな力のようでも長い時を掛けて岩を砕き、やがては山をも崩す水。それが自分だと。
「柔軟な」、「透明な」、「清らかな」という言葉で表わされる水ではなく、「パワフルな水」、「力の水」なのである。これを読んだ時、坂井さんの強い信念に触れたように感じて非常に驚いた記憶がある。恐らく、このセルフ・イメージは坂井さんが仰っていた"Keep the faith"に通じているのだろう。


「泉水」という名前も単にこんこんと清らかな水が湧きだす泉というイメージだけでは捉えてはならず、「水の力」(信念の力)という面を考慮しなければならないのかもしれない。


水の被害に遭われた方を思うと不謹慎かもしれないが、ついこんな連想をしてしまった。