悲しみと感謝と:ZARD”What a beautiful memory〜forever you〜”(2

鳥居坂から麻布十番に出て南北線に乗り、市ヶ谷から靖国神社の前を通って武道館へ。途中、麻布十番大江戸線のホームに行ってしまうという大チョンボ。半端じゃない深さのホームへの往復は足にこたえました(笑)。


武道館ではツアーパンフを購入し(家で見ると写真集のようで大満足。)、FCグッズ売り場の様子を見に行くと、既に長い列ができていたのでビックリしました。整理券を配れば良いのにと思いましたが、主催者側もこれだけの列は想定外だったのかもしれません。


開場までの間、幾人かのファンの方とお会いしました。初対面の方がほとんどでしたが、お蔭で楽しい時間を過ごすことができました。


6時少し前、雨が少しパラついて来たところで開場となり、名残惜しかったですが、2階席の私は1階席の方とお別れの挨拶をして入場しました。出迎えてくれたのは、いつものキース・ジャレットのケルン・コンサート。ああ、ZARDライブに来たんだなと実感する一瞬です。


7時に近づくと「負けないで」のオルゴール・バージョンが流れ、やがてそれがストリングス・バージョンに変わりました(これまでのオープニングは「永遠」でした。)。そして、次のメッセージがスクリーンに表示されました(報道記事より)。
東日本大震災により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地では、未だ多くの方が大変なご苦労をされていることと思われます。そうした状況の中、ZARD坂井泉水「負けないで」を始めとする数々の作品を通じて、多くの人々に夢と希望を与えているように、今日のライブもまた世の中を明るく照らす、その一端を担うことが出来れば…と思っています。」


そして「私はいつも本当に言葉を詞を大切にしてきました。音楽でそれが伝わればいいなと願ってます」という坂井泉水さんのメッセージが流れ、「Good-bye My Loneliness」の演奏が始まりました。


あれ?おかしいな。坂井さんへの追悼のメッセージがない・・・。
この時私が感じたモヤモヤは、古賀涼子さんのMCでも解消されませんでしたし、ゲスト・アーティストの挨拶でも「20周年おめでとうございます」というトーンで統一され、「4年前」に触れることはなかったと思います。
全員揃って「4年前」に一切触れないというのは極めて不自然です。古賀さんや個々のゲストの問題ではなく、追悼色を出さないようプロデュースされているとしか考えられません。今回、ライブ会場と切り離して献花台を設置した理由もそこにあったのではないかと思っています。
「追悼ライブ」なのに追悼の言葉がない・・・。これが坂井さんの「最後の」ライブに相応しいやり方なのでしょうか?せめて一言ぐらい追悼の言葉があっても良いのではないですか?おそらく、純粋にZARDの音楽を楽しんでもらおうという意図だと思いますが、これでは追悼ではなく「脱追悼」です・・・。私にはショックでした。
ライブの選曲や演奏は素晴らしいものでしたが、このモヤモヤはずっと心に引っかかっていました。そして今も・・・。
(もちろん、このような演出を良しとして楽しまれ満喫されたファンも多いでしょう。それに水をかけるようなことを書くべきかどうか迷ったのですが、こう感じた人間も居るということで書いておくことにしました。)


言いにくいことを済ませたので(笑)、次からライブの中身について書いていきたいと思います。


+   +   +   +   +        


かなり前にGraceさんから頂いた情報をアップしておきます。Graceさん、ありがとうございます。遅くなっtすみません。
★写真家上牧佑さんのオフィシャルホームページ http://www.yuu-kamimaki.com/frames/info.html

★横浜開港祭 負けないで合唱
http://www.youtube.com/watch?v=JCZThlsn5PU

(続く)