ロビンズ・クラブにて(2)

「ハートに火をつけて」のPV撮影はいつだったのか。ウカツにもオーナーに聞き洩らしてしまったので、オフィシャルブック「きっと忘れない」の記述に基づき、前後の病状等の状況を時系列的に整理してみた。なお、一部は女性自身2008年6月10日号による。


2000年秋以降、坂井泉水さんは子宮筋腫、卵巣のう腫、子宮内膜炎を次々と患い、通院していた。P227〜228
2006年4月 グロリアス・マインド録音 P248
2006年4月 「ハートに火をつけて」のPVを撮影。
通院していたにも関わらず、同日深夜、突然の変調を起して詳しく検査を受け、子宮頚癌見つかる P229
2006年5月10日 「ハートに火をつけて」発売
2006年6月1日 子宮摘出手術 P229
2006年7月 退院 P231
2007年3月20日 坂井さんから鈴木さんにメールでロケ撮影の提案(女性自身)
2007年3月29日 坂井さんから「肺への転移が見つかった」とのメール P232
2007年4月6日 水族館でのロケ予定日 P232
2007年4月 再入院。その後2週間おきに入退院を繰り返す(女性自身)
2007年5月27日 逝去


これにより、PV撮影は2006年4月で、その日の深夜、倒れられたことがわかる。この撮影は坂井さんにとって相当辛いものだったと思われるが、それを表に出すこともなく苦痛に耐えておられたのだろう。壮絶としか言いようのない状況下で撮影されたウェディングドレス姿をボツにされた坂井さんの無念さは察するに余りある。
なお、昨日の日記でオーナーが「治療の影響」と推定されておられると書いたが、仮にそうだとしても「癌治療」によるものではないことは明らかなので、早合点しないようにお願いする。


さて、オーナーの話から逸れるが、PV「ハートに火をつけて」の坂井さんの映像はロビンズクラブで撮影されたものではないのだろうか。
この映像はウェディングドレスではないから、「チャペル内で撮影されたウェディングドレス姿はPVで使われなかった」というオーナーの話とは必ずしも矛盾はしない。


そこでPVの映像(写真4、写真5)と、チャペル内の画像(写真2)を比較してみる。
 写真4

 写真5

写真4、写真5のバックに円柱状の壁があるが、これは写真2(2月12日の日記)の左手奥の白い花束の斜め左下に見える壁と似ていなくもない。
しかし、写真4、写真5の円柱の表面は螺旋状の凹凸があるが、写真2にはそれが有るようには見えない。写真4、写真5は不鮮明ながら、これだけ螺旋が見えるのだから、同じ所なら写真2ではもっとはっきり見えていなくてはならない。だから写真4、写真5はロビンズで撮られたものではないと思う。恐らく、もっと前に別の場所で撮影されたものを使ったのだろう。


(つづく)