ロビンズ・クラブにて(4)

結局幻となってしまった坂井泉水さんのウェディングドレス姿が撮影されたチャペル(写真2再掲)の壁は、オーナーの説明によれば、純銀を貼りつけたもの。シャンデリアはティファニー製という凝りようだ。内装だけで、何と3億円というから驚いてしまう。
 (2月12日の日記の写真2を再掲)
毎週放送される某有名音楽番組の撮影もこのチャペルで行われるほか、ロビンズクラブはいろいろな番組やCMの撮影に使われたと、オーナーは実名を挙げて説明してくれた。


オーナーが次に説明してくれたのは、写真6である。鳩の映像がPVに出てくるでしょう?この中に入れて撮影されたのです、と。
 写真6


そういえば鳩が出てくるが、こんな中に居たのか・・・(写真7)。
 写真7


無意味にわざわざ鳩を撮ったわけではないだろう。鳩は愛らしさとか仲の良さ、あるいは"Love & peace"のような、楽曲のイメージを表現されたのではないかという気がする。



次に通されたのはチャペルと同じフロア(2F)にある部屋で、我々ZARDファン一行のランチ用に用意されたものだった(写真8)。
 写真8

ところが、オーナーの説明に一同ビックリ(笑)。坂井さんが撮影の控室として使われた部屋だというのだ。
思わず私は「坂井さんはどこに座られたのですか?」と聞いてしまったが(笑)、今となってはわかるはずもなく、オーナーは苦笑しておられた。
ランチを食べながら、控室でリラックスされた坂井さんを想って、オフィシャルな空間にはない親密な空気を感じることができたような気がする。そこで、何分の一かの確率で(笑)坂井さんが座られた椅子で食事を取ることができたとは・・・。ファンにとっては最高のプレゼントだった。


ランチのことにも触れておかなければならない。決してロビンズの宣伝でもお世辞でもないが、ランチがとてもおいしかったことは言うまでもなく、嬉しいことに量もタップリで、デザートも充実している。これなら決して高くないと私は思う。それに雰囲気は最高だし(笑)。


今回の出来事はいつでもこうなるというものではない。幾つかの幸運な偶然が重なった奇跡に近いと思っている。
まず、ロビンズクラブ側がZARDファンが来ることを知っていたこと。おそらくKさんが予約時点でメンバーがZARDファンであることを伝えたのだと思う。Kさんに感謝、である。
メンバーが11人と多かったことも幸いした。専用の部屋を用意してくれ、それが坂井さんの控室だったのだから。
次に、ご多忙なオーナーがその時居合わせたこと。ファンが来るというので気を利かせてくださったのかもしれないが、これが何よりもラッキーだった。
それに、たまたまチャペルのある2Fが空いていたから撮影現場を見ることができたわけで、これもラッキーだった。
このどれか一つが欠けてもダメだった。


最後に、オーナーが話してくださった「ハートに火をつけて」撮影の後日談を紹介しておきたい。


ある日、オーナーが都内を車で移動中、人だかりがしているので、もしやと思い、車を降りて見に行かれたところ、坂井さんへの献花と記帳が行われていた。オーナーは坂井さんの会社Beingがどこにあるかご存じなく、全く偶然、鳥居坂を通行中だったのだ。
献花台のある建物に入った時、それまでの曲が「ハートに火をつけて」に変わった。この瞬間、オーナーは運命的なものを感じられたという。


私は話を伺っていて、オーナーをそこに引き寄せたのは坂井さんだったのではないか、そして「ハートに火をつけて」でありがとうと伝えようとされたのではないか。そんな気がした。


(おわり)