素晴らしい!ZARDラストライブDVD

ZARDのラストライブDVD『ZARD What a beautiful memory 〜forever you〜』が8/10にリリースされました。このDVDは坂井泉水さんの16年間の音楽活動が全36曲の中に凝縮され、映像とともにZARDの魅力を堪能することができる素晴らしい作品なので、多くの方に視聴いただけるよう願っています。


収録曲はhttp://wezard.net/news.html#dvd をご覧ください。また、下記アマゾンのページにも記載されています。

ZARD What a beautiful memory~forever you~ [DVD]

ZARD What a beautiful memory~forever you~ [DVD]

ところで、ライブのセットリスト全39曲のうち「眠れない夜を抱いて」「異邦人」「六本木心中」の3曲はDVDに収録されませんでした。
眠れない夜を抱いて」は2007年以降のライブでは演奏されたことがなく、(サウンド面は後から「修正」できるので)何か映像に問題があるのかなと思っていたのです。それで武道館では注意して見ていたつもりなのですが、問題があるようには思えませんでした(仮に映像の一部に問題があったとしても、DVDの編集時に代わりにプレイヤーの映像を入れれば済むことです。)。結局、この曲がなぜ削除されたのかは謎のままとなりました。


また、今回のライブ初演曲は、「もう探さない」「Boy」「異邦人」「GOOD DAY」「あなたと共に生きていく」「DAN DAN 心魅かれてく」「風が通り抜ける街へ」「今日はゆっくり話そう」「六本木心中」「果てしない夢を」「So Together」「Just believe in love」の12曲です。


以下、私の感想や気づいたことなどをメモしておきます。


まず視聴していて、あれ?こんなに音が良かったっけ?と思いました。音のヌケが良くクリヤーで、ライブ会場では聞こえるはずがない(と思われる)小さな高音の金属打楽器音まで聞こえてくる一方、観客の手拍子は大幅にカットされています。それでいてライブの臨場感は損なわれていないのは流石です。私は、「あ、これはCD音源も入っているな」と思っていましたが、寺尾広さんがmusic freak Esで説明しておられるのを読んで、やはりそうかと納得です(寺尾さんの説明では「1.Pro Toolsに録音された演奏者の音」、「2.坂井さんのボーカル」、「3.ステージ上に沢山あるのマイクで録音された音」をミックスしたものだそうです。私は1がCDの元になった音源、3が今回のライブ演奏の音源だと勝手に思っているのですが、違っているかも(汗))。


DVDを記録ではなく「作品」と考えた場合、音響効果の優れた音楽専用ホールならともかく、あんな馬鹿でかい武道館の音だけでは難しいと思うので、良いやり方だと思いました。ミキサーの方は大変でしたでしょうけど(笑)。


気になったのは、大震災被災者への追悼・お見舞いメッセージ映像がカットされていること。坂井さんだったらきっと自らメッセージを発せられたと思うし、「負けないで」が被災された人たちに勇気を与えているということでもあるのに、何年後かにはそんな状況下でのライブだったという事実が記憶から失われてしまうでしょう。ライブの音楽作品としてはわからなくもないのですが、私としては残念に思いました。


以下、非常に断片的で細かい、しかも、ほとんどどうでも良いことなんですが・・・(汗)。


アロワナ:「Good-bye my loneliness」の映像を見ていて、あれれ、岩井俊二監督こだわりの古代魚、アロワナが出てこないぞ・・・。ライブではあったと思うんですが(記憶あいまい)。プレイヤーの映像と差し替えられたのかな。我ながら妙なところが気になりました(笑)。


風船:「風が通り抜ける街へ」と「かけがえのないもの」で風船が使われています。とくに「かけがえのないもの」では風船と戯れる坂井さんがとても可愛いらしくてGood!
重箱の隅をつつくのが好きな性格の悪い私は、ひょっとして二つの映像は同時に撮られたのではないかと疑って較べて見たのですが、どうも違うようですね(汗)。


プレイヤー:間奏部分ではプレイヤーの映像が入ることが多いのですが、「もう少し あと少し…」、「夏を待つセイル(帆)のように」(もっと他にもあるかも知れません。)ではプレイヤーの映像が入らず、フルで坂井さんオンリーです。


葉山さんのコメント:冒頭の「緊張しているんで見てもいいですか?」がカットされています。大ベテラン葉山さんの真面目で愛すべき人柄を窺わせるシーンだったのに、もったいないなあ。


アレンジ:「夏を待つセイル(帆)のように」ではギターが歯切れよくスタッカートのリズムを刻んでいますが、CDのギターは全く違っています(聴き較べればすぐわかりますが、多くの人は聴き比べなくても既にお気づきでしょう。)。こうしたライブ向けのアレンジはおそらく他にもたくさんあるのでしょうね。


ハプニング:「心を開いて」の冒頭のハプニング http://d.hatena.ne.jp/moon2/20110804 がカットされてしまいました。見ている方は楽しかった(?)のですが、スタッフの方にとっては寿命が縮まる体験だったでしょうし、失敗を記録に残したくない気持ちはわかりますね(笑)。


今回のライブで見ることができる多くの坂井さんの笑顔。こちらまで幸福な気分になって本当に癒されます。最高です。
こうして坂井さんの歌を聴き、笑顔を見ていると、いらっしゃらないという現実がかえって夢のように思えてくるのは私だけでしょうか。


<追記>24時間テレビ
「負けないで」、流れましたね!


70歳の徳光さんが完走するのは無理ではないか、そうなると「負けないで」の出番がないのかな?と心配してはいたのですが、見事な完走でした。
徳光さんが痛みと疲れに耐えて懸命に武道館のゴールにたどり着こうとする直前、「負けないで」が流れました。坂井さんがこういう場面のために書いたのではと思わせるような歌詞。もうこの曲しかない、という感じでしたね。


徳さん、やりましたね。おめでとう!