大野さんの仙台体験

2月10日、ZARDのデビュー記念日にZARD“What a beautiful memory 2008”@仙台が行われた。仙台では「止まっていた時計が今動き出した」の代わりに「見つめていたいね」が演奏されたということだ。坂井泉水さんが「3Gのキーパー」と呼ばれたバイク事故で亡くなった高校生ファンに捧げた、涙なしには聴けない歌だ。


メンバーの大野愛果さんが仙台での興味深い体験をコラムに書いておられる。「今回、ステージ上にてお客さんや坂井さんの存在、バンドの皆さんをかつてないくらい見渡している自分にビックリ」し、そして「とてもリラックスしながら演奏できました。」と。http://www.aika-ohno.com/column/main156.html


それで思い出したのは2004年の武道館ライブでの坂井泉水さんの様子だ。それについて、「リラックスしつつ意識が集中されて身体の各パーツがコントロールされているという難しい状態が自然体として見える」と私は書いたことがある。仙台での大野さんの体験を外側から見れば、恐らくこうなると思うのだ。http://d.hatena.ne.jp/moon2/20040726


もちろん、その時坂井さんご自身がどう感じておられたかはわからない。けれども、大野さんの体験はステージ上に訪れる、ある独特な状態の存在を物語っている。2004年の初日大阪ライブでは明らかに緊張感一杯で、とてもリラックスする余裕はなかったと思うが、最終日の武道館に至る間のどこかで、坂井さんはこうした状態を味わわれたに違いない。


今回の仙台公演、とても盛り上がったと聞く。これはファンだけのことではなく、ステージ上も同じなのだ。坂井さんとファン、プレーヤーのバイブレーションが互いに共振して素晴らしい空間が生まれたのだろう。


ところで、葉山たけしさんが仙台のことを書いておられる。葉山さんは今回参加しておられず、直接ZARDのことは書いてないが、やはり気にされているんだな・・・。http://blog.livedoor.jp/hayamatakeshi_livedoor/archives/51272204.html


ついでながら、横浜でナビゲーターを務めた古賀涼子さんがその時のことを書いておられる。2月1日と10日の続きがあるようなので要注目だね。http://www.tfm.co.jp/blog/koga/