スタジオ・バードマン

スタジオ・バードマンが取り壊されるというので、何とかその前に行ってみたいと思っていたが、やっと実現した。
地下鉄の六本木駅を出ると、交差点にアマンド洋菓子店がある。周辺はどんどん変わって行くのに、ここは30数年前、初めて六本木に来たときと変わっていないなあ。当時真夜中の2時だというのに、昼間と変わらない人波に驚いた記憶がある。一体、この人たちはどうやって家に帰るのだろう?なんて思ったものだが、その答えは後で坂井泉水さんから教えてもらった。そう、彼らは夜は家に帰らない人たちだったのだ(笑)。
その後、東京に住んでいたときは何度か六本木に来たが、関西に移ってからは数年前に坂井さん御用達(笑)?の浪花屋総本店のたいやきを買いに来たのが最後だった。確か1個150円だったが、うまかったな。
幸いなことに、スタジオ・バードマンはまだ存在していた。思ったより小さくて、古ぼけたビルだった。ビルの入り口には鍵が掛けられ、人の気配が無いことが、一層わびしさを感じさせる。
ビルの近くにある表示板によると、この区画一帯にある全部のビルが取り壊され、新たなビルが建てられるようだ。これも時代の流れと言えばそうなのだが、ZARDゆかりの場所がひとつ無くなるのは何ともやるせなく寂しい。
そんな思いを懐きながら、たそがれ間近のスタジオ・バードマンを撮ったのがこの写真だ。