悲しみと感謝と:ZARD”What a beautiful memory〜forever you〜”(11

WEZARDのトップページで、8/10発売のDVDのCFがアップされています。たった16秒の映像なのでいささか物足りないですが(笑)。


次に葉山たけしさんが紹介されました。
葉山さんのスピーチもmusic freak Esに記載されていますが、メモを見ながら話をされたのは微笑ましかったです。真面目な方なんだなあと思いました。


そして28曲目は葉山さんアレンジのDon’t you see!でした。この曲のニューヨーク・ロケ映像では、ヘアスタイルやメークの奇抜さが語られることが多いですが、坂井泉水さんの表情自体もとても豊かで、いきいきしていて魅力溢れていますね。


坂井さんは、この時のことを次のように語っておられます。
「この時は、マドンナのCMや海外の著名なアーティストのミュージックビデオを手掛けるカメラマンの方とのお仕事でしたから今でもよく憶えています。・・・彼のそのエネルギッシュなWORKS(腕の鯉のようなTATOO)を含め、ワイルドで独特なオーラを放つ風貌と合致していて、とてもお似合いでした。
そんなこんなで、ですから、皆、初対面からハラハラ、ワクワク(笑)。あまり見たこともないカメラワークに多少の戸惑いはあったものの、それは最初だけ。「イズミが僕に心を開いてくれない!」と真剣勝負を挑んできてくれるその気持ちが嬉しくて、きっと…斬新で素敵な映像、写真が撮れてるのだろうなという"良い予感"を、信じることが出来たのです。
それからは、「アレをやってくれ」「コレをやって欲しいんだ」とリクエストされても不安を感じることはありませんでしたね。(…スタッフのみなさんは気が気でなかったようですが(笑))」 WEZARD vol.30


開放感と撮影を楽しまれた様子が伝わってきますね。


29曲目は「君に逢いたくなったら」
私は曲はもちろんですが、坂井さんがミロやモディリアニの絵のある部屋で遊ぶPVも大好きです。茶目っ気があって、楽しそうで・・・。


寺尾さんは次のように楽曲面の特徴を紹介してくれています。
「少しのどかなミディアム・テンポを感じさせる70年代のフォーク・ロック調的なサウンドになっています。・・・90年代中頃、「心を開いて」や「Don't you see!」も含めて、坂井さんはサビでアタックをつける歌い方が多かったです。・・・しかし今作は、坂井さんの希望で歌い方を変えています。坂井さんは、細部に渡って丁寧に取り組んでいて、まずはきっちりとした音程でメロディと歌詞を伝えるような事が多かったのですが、この曲はそれよりも、“まず言葉を伝えたい”という彼女の切実な思いがすっと心の奥に入ってくる歌い方です。“坂井さんはすごいな”と改めて思いましたね。非常に柔らかい仕上がりで、歌詞が良く伝わってきて、坂井さんの表現力がより広がった作品になっていると思います。」 Request Best 〜What a beautiful memory〜 DISC1寺尾さんのライナーノーツ


確かに ♪君に逢いたくなったら の部分はアタックをつけるわけでなく淡々と響いてきます。サビだけでなく歌詞全体を伝えたいという坂井さんの思いがこもった曲ということでしょう。


30曲目は「夏を待つセイル(帆)のように」
坂井さんは次のようにコメントしておられます。
「Q.アレンジ面で重視されたことは?
S:こちらも(「星のかがやきよ」と同様に)童謡とロックの融合。「森のくまさん」です(笑)。つまり、懐かしさと、雄大で力強さ。後半にいくに従って、エモーショナルになる事が最重要ですね。

S:私の歌や歌詞を受けて葉山さんが世界観を広げてくださいました。「大海原、船」のキーワードで、まるで”水の流れ”が聴こえるようですよね。皆のイメージが一致した時、とてもエネルギーのある曲となるのです。」WEZARD vol.28

「イントロがハーモニカバージョンといラバターン(アレンジ)もあったのですが、(こちらも良し)1曲目という事で、オーケストレーションの通常バージョンを収録することにしました。心地良い童謡やレゲエのリズムは、幅広い年齢層の方に受け入れていただけるのではないてしょうか。劇場版「名探偵コナン」のテーマソングという事もあり、ディズニーの曲のようですヨ。」WEZARD vol.30


私見ですが、この童謡のイメージはおそらく坂井さんの甥っ子さんの影響だと思います。最近私も孫との付き合いで童謡を聴いたり、小児向けDVDを見る機会が多いのですが、結構斬新で優れたものも多いのです。童謡といっても決してあなどれませんよ(笑)。


私は「夏を待つセイル(帆)のように」のイントロ・ハーモニカバージョンを一度だけ聴いたことがありますが、牧歌的でとても良かったです。これなど、すぐリリースできると思うのですが・・・。


(続く)